今一つの物語が始まろうとしてる。
物語が始まるのには理由がある、偶然・必然・宿命・運命。
ならこの物語の始まり、二人の少年少女が、一人のセイレ−ンの少女に会ったのは何の為か、三人に何が起きた。
偶然? 偶然は予測できない必然。
ならばこれは必然? だが必然も運命のごく一部、その彼らの運命さえも大きな者の一部でしかない。
それならばこれは宿命? だが彼らは前世など覚えてない。
ならば何か、彼らの運命より大きな者…世界の意思? けれどもそれもある存在によって決められている。
アカシックレコ−ド、全ての現象・理が記録されていると言われる存在、知恵ある者はそう呼び敬まい、知恵無き者は恐れる。
ならこの物語はアカシックレコ−ドによって引き起こされたのか、答えは否。
アカシックレコ−ドに記されていたのはセイレ−ンの少女の死。
ならばなぜ彼らは出会ってしまったのか、それは少女がセイレ−ンだから。
セイレ−ンにだけ出来る魔術、それにより少女はアカシックレコ−ドに記されていた自分の死を生き延びる様に書き換えた。
ではセイレ−ンの少女がこの物語を作ったのか、答えは否。
彼女が作ったのは自分が助かる選択肢だけ、ならこの物語を始めたのは誰か? きっかけを作ったのはセイレ−ンの少女。
だが物語を始めたのは少年、今は何の力もないただの少年。
彼らの行く先はアカシックレコ−ドにも記されてない、だが例え記されていても意味がないだろう、セイレ−ンの少女が居るかぎり。
セイレ−ンの存在意味は、事柄を創造する事。ゆえにどうなるかは誰にも分からない。
だが物語は確実に進んでいく。
今、誰にも結末の分からない物語が始まる。
あとがき
どうも作者のArikaです。
因みに始めての公開作です。
こんな駄文ですみませんが次から本編が始まる予定なので温かい目で見てやってください。
短いですがこれにて失礼します(ペコ。
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