第三問
 悩みの解決法を3つ示しなさい。
 A.悩みに立ち向かう・悩みを忘れる・悩みを持たない。


 彼女…加原久美が俺の部屋に居候して早半年…季節は冬に近い秋。
 俺は早めに準備していたコタツで丸まっている、さながら猫のように。
 久美はというと…同じくコタツで丸まっている、しかもドテラ付きで。
 久美はどうやら根っからの寒がりみたいだ。夏場はやかましいが、今は猫のように丸まっている。意外と可愛い。
 久美はもぞもぞと動いたと思ったら…コタツの中を通って俺の隣から顔を出した。
 そして、お約束のように俺に抱きつく。
 最初の頃はそりゃびっくりしたこの行動も今では慣れたものだ。
 どうやら久美は寝るときに抱きつかないと眠れないようだ。どんなにくそ暑い日でも、久美は俺を抱き枕代わりにして寝ていた。
 そして昨日も俺を抱き枕に久美は隣で寝ていた、当然俺の同意なし。逆の立場ならセクハラ問題になるぞ。
「はぁ…幸せ…」
 俺に抱きつきながらババくさい事を言う久美。
「やっぱり冬はコタツにミカン、それとアンタだね」
「前二つは同意するけど最後の一つは何だ?」
 いつの間にか久美の冬の必需品になっているし。俺はモノか?
 まぁ、いいか。することがないので久美と二人、コタツの中でボーっと過ごす。
 そのまま約30分…することがない、暇だ。隣で久美は何やら一生懸命考え事をしている。
 突然、久美はニヤッと妖しい笑いをして…一気に俺の上に馬乗りになった。
 俺の両手をしっかり動かないように固定。逃げようにも久美とコタツが邪魔して身動きが取れない。
 もしかして…絶体絶命のピンチ?
 久美が俺に身体を密着させながら一言。
「お楽しみはこれからよ…」
 鳥肌が立った。マズイ、ニゲロニゲロ、コノオンナカラデキルダケトオクニ…
 久美の手が物凄く妖しい動きをしながら俺に迫ってくる。
「や、やめろ…やめてくれぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!」




「う、うぅぅぅ…もうお婿に行けない…」
「やっぱり予想通り、士朗は感じやすいと思っていたのよ♪」
 満面の笑顔でコタツを出て、台所へ向かう久美。対照的にコタツの中で涙に頬濡らす俺。
 酷い…酷すぎる、あの女は鬼だ、悪魔だ。
 無理やりだなんて…まだ誰にもされたことないのに…




 久美によってくすぐりを初体験した、ある秋の一日…








 続く





後書き
エロい展開になると思った人、挙手をしなさい。
さすがにそういうのは書きません、近いものなら書きますが。

キャラの名前を公表しておきます。

男:井之上 士朗(いのうえ しろう) 大学生 22歳
女:加原 久美(かはら くみ) フリーター 24歳

では、また別の機会に。

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